オッチャン鉄ちゃんの足のむくままタイトル
mouretsu.netホームへ作者プロフィールへはじめにページへ

旅めぐり脱線百話:Su-034列車

トンネル抜けて~♪

no.059●16.01.21
      ◎高野山中のトンネルをくぐり抜けた列車は、眼もくらむような深い渓谷を渡る。


 高野下から極楽橋間10.3キロの間に、和泉山脈のドテッ腹をくり抜いたトンネルの数がなんと23ヶ所。まさしく「トンネル天国」高野線。

 昭和40年、ベトナム戦争のさなか、東京は立川にまだ米軍キャンプが存在していた頃の話である。
 その立川に「ドミノ」という怪しげなライブハウスがあり、日本、アメリカの、これまた怪しげな若者や米兵が、夜毎この「ドミノ」に集まり来ては怪しげに時を過ごすのであった。

 その「ドミノ」から、ある時、な、なんと大ヒット・レコードデビューを果たしたグループが誕生したのである。
 その名は'ダイナマイツ'。
そして曲のタイトルが「トンネル天国」。

♪トンネル抜けて~♪トンネル抜けて~♪トンネル抜けて~っ

'立川サウンド'の名を全国に響き渡らせたこの曲は、怪しげ「ドミノ」を一躍有名ライブハウスに豹変させた。
 怒涛のごとく押し寄せる若き女性ファン。それを狙うオトコ達が輪をかけて押し寄せ、怪しげ店長をまたたく間に、新装高級料理店のオーナーに成りあげたこの曲こそ、まさしく高野線のテーマソングであった。

 遥か40年以上も前の若き日「ジ・エンド」なるバンド名で、この怪しげドミノで毎夜、演奏していた私'オッチャン鉄ちゃん'は'南海高野線'の話をするたびに懐かしくも恥ずかしく、この古い話を思い出すのである。

 さて、やっとトンネルをくぐり抜けた列車は、鮮やかな新緑輝く深い渓谷を鉄橋で渡り、山頂めざして力いっぱいに急勾配を登って行くのであった。

 ガンバレ!われらが特急「こうや号」。
 乾杯!「トンネル天国」高野線。

no.059_2
◎新緑の木洩れ日を受けて、まぶしく煌めきながら力走する特急「こうや号」

no.059_3
◎鬱蒼と茂る樹林の間を小さく見え隠れしながら、列車がゆっくりと走る。

no.059_4
◎巨大な山塊が垂直にそそり立つ、昼でも暗い山峡の駅。

no.059_5
◎陽の光も届かない急勾配を、あえぎながら登る列車。

no.059_6
◎山中の民家を見下ろすように、遥かな頭上を列車が走行する。

    ◎写真の人物はイメージです。文中の登場人物とは一切関係ありません。
    ◎南海電気鉄道・高野線 2004.07.04~16撮影 Cr/2007.08.06


no.058no.058へ no.060へno.060