オッチャン鉄ちゃんの足のむくままタイトル
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旅めぐり脱線百話:Sp-030列車

古代天皇は温泉ファン

no.055●15.04.28
      ◎風光明媚な海岸沿いを駆け抜ける"特急オーシャン・アロー"(切目~岩代)


 日本書記にいわく「推古15年、摂政聖徳太子と任那の学僧旻、伊予国・道後の湯に遊ぶ」とある。いわずと知れた四国、松山市の道後温泉である。
聖徳太子はかなりの温泉マニアとみえ、現在の兵庫県・有馬温泉、当時の「からとの湯」へも訪れている。
また、後の天智天皇である中大兄皇子も新羅・唐との戦の途上、老齢の母である斎明天皇の休養のため額田王らと共に「道後の湯」に入湯している。

 さて、天皇家の祖である初代・神武天皇は九州南部の日向より、はるか東方のゆたかな地をもとめ東征に旅立った。
 しかし瀬戸内をぬけ生駒山の山すそにいたるまで十数年もの時間を要し、なぜか大和の地にむかうのに紀伊半島の熊野を経由するという大迂回をしている。その足跡をたどると、かの道後温泉や白浜温泉など、なぜか有名温泉地をかならず通過しているのである。

 中でも、天皇の大のお気に入りは、近畿一円を平定する大遠征の途上に立ち寄った、ここ南紀白浜の"牟礼の湯"である。真っ青な太平洋の海岸に沿って、豊富に湧き出る豪快な露天温泉は、まこと天下一!

「お~~~っ!これは、なかなか良い湯かげんじゃ!!!
ややっ!常夏の暖かい海辺をじっくりと眺めておると、なんとっ!巨乳丸出しピチピチギャルの海女さん軍団が、ミニ腰巻き一丁でザンブと海に潜っては"白浜名物・巨大アワビ取り"の真っ最中ではないかっ!
 おおっ!三太夫!みっ、見てみいっ!これは見事な光景じゃあっ!
若いギャル海女たちが、次々と大量のアワビを採っておるぞっ!
お~~~~っ!な、な、なんと!ワシにはどちらが‛巨大アワビ'で、どちらがギャル海女の‛巨大オ○コ'かサッパリ見分けがつかぬぞっ!
 これっ!三太夫っ!望遠鏡じゃっ!望遠鏡をワシによこせっ!
……なにっ?この時代に望遠鏡はないっ…?。うううううっ、残念じゃ…」

 いにしえの書物である、「記紀」には記述されていないが、現在の大阪湾(古代のチヌの海)に到着するのにあれほど歳月がかかったのは、ひょっとしたら神武の軍団は途中こっそりと、香川県の'琴平の湯'や、兵庫の'有馬の湯'などに入りながらの温泉旅で、なかには秘境の混浴もあり、出会った若く美しき巨乳美女とついつい離れがたく、とうとう長い年月をかさねてしまった、とオッチャンは推理するのである。
 つまり初代天皇をはじめとする天皇家の人々は、現在の温泉ブームに先駆けること1400年も昔の、大の温泉マニアだったのである。
 ああっ、お風呂ってホットーにいいですね。

 さて、今日も今日とて風光明媚な白浜の海岸を快走するJRの特急列車「オーシャンアロー」の写真集をうっとりとながめる、ヒマなオッチャンは、温泉つき撮影旅行の誘惑にかられ、 やがて、「ちょっとプランでもたててみようかナ」と、おもむろに'白浜温泉の地図'と'絶景!鉄道撮影地ガイド'を本棚から、ゴソゴソと引っぱりだすのであった。




 紀勢本線の亀山から、紀伊半島を一周して和歌山に至る「JR紀勢本線」は、明治24年、関西鉄道による亀山~津間の開業に始まり、以降、部分的な延伸を繰り返しながら、昭和34年に全線が開通。昭和40年にはディーゼル特急「くろしお」が登場した。
 同53年の全線電化により381系の電車特急「くろしお」が誕生。おりからの温泉ブーム到来により、大阪・天王寺~白浜間には「オーシャン・アロー」などの直通特急が頻繁に運行されるようになった。

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◎オーシャン・アローや普通列車などが、波静かな漁村の脇を次々と快走する。(紀伊富田~椿)

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◎穏やかな海辺を通過する列車。(見老津~周参見)

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◎早朝の富田川鉄橋を渡るオーシャン・アロー。(紀伊富田~椿)

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◎沖の島々を眺めながら、美しい海岸を走りぬける。(見老津~周参見)

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◎午後の日射しがまぶしい海辺を行く普通列車。(切目~岩代)

  ◎写真の人物はイメージです。文中の登場人物とは一切関係ありません。
  ◎JR紀勢本線(2003.09.15~2011.08.14撮影 Cr/2008.06.27)


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