オッチャン鉄ちゃんの足のむくままタイトル
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旅めぐり脱線百話:Sp-014列車
山吹の里物語

no.015●13.05.07
メイン015写真
  ◎夕空に輝く池袋の高層ビル'サンシャイン60'を背景に高戸橋を渡る。(面影橋~学習院)


 '七屁八屁 音はすれども山吹の
 実のひとつだに 出ぬぞ悲しき'

 中学生時代、郷土研究室に籍をおき関西一円の社寺、旧跡をくまなく巡り歩いたオッチャンはムサ芸の同窓生、成田昭彦氏の故郷、越後の国は頸城地方の民間伝承にこの'香り高い'名句があることを聞きおよび、新たな発見にうち震えた。
 だがなぜか世間の反応は冷たかった。理由はクサ過ぎるが故であった。 後年、太田道灌にちなむ句の贋作であることを知りオッチャンは愕然とする。

 '七重八重 花は咲けども山吹の
 実のひとつだに 無きぞ悲しき'

…う~む、さすがホンモノ、格調が高い!
 道灌は云わずと知れた江戸城の築城者。江戸郊外の山吹の里で雨に降られた道灌は雨よけの蓑(みの)を借りようと、付近の民家に住む妙齢の美しい女性に声をかけた。
 身なりは貧しいがヒジョーに教養高いその女性は、道灌に渡す蓑のない事を恥じ、'蓑'を'実の'にかけたこの句で返答をしたと云う。何とゆうツツましさであろうか。

 その山吹の里にオッチャンがかれこれ30年前から愛読する「バチェラー」なる巨乳専門月刊誌の発行元ダイヤプレス社が存在する。
 現在の巨乳ブームを予見した編集長の先見の明に感服すると同時に、毎月登場するその凄ましいばかりのグレイトオッパイのグラビア写真に若き頃より大変お世話になったオッチャンは、単なる巨乳好きに過ぎなかったとも云われるその編集長に、深く感謝するのである。

 さてその山吹の里近くには有名な早稲田大学があり、昭和49年、都営チンチン電車の殆んどの路線が廃止される中、唯一残されたのがこの早稲田~荒川間を結ぶ「荒川線」。
専用軌道区間が多く高速運転が可能だったのがその理由。
おかげで今日も元気にチンチン電車は荒川線を走りまわる。

 そして、オッチャンも永年のお付き合いである山吹の里を懐かしみ、時おり足を運んでは新作巨乳DVDなどを購入し、一人ほくそ笑むのであった。


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◎(面影橋~学習院)

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◎(面影橋~学習院)

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◎'都の西北…'と歌われた、あの早稲田大学の最寄り駅である。(早稲田駅)

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◎(早稲田駅)

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◎面影橋のあたりは、かつての'山吹の里'の地と云われ、
江戸、明治のころは名所のひとつであった。(面影橋付近)

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◎(山吹の里 句碑)

  ◎東京都交通局 荒川線(2008.02.08撮影、Cr/2008.04.20)


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