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第二章#6タイトル
 
 
藤本   これからね、ワタシらが習った切子いうのは
こういうものなんですよって分かってもらうように、
いつもお土産に持って帰ってもらうんです。
 
ーえ!いいんですか!
 
藤本   はい!
 
藤本   これからやるのは花模様いいますねんけどね。
なんも下絵とかひかずに、
バラならバラ、柳にツバメって
何もなしにパッパッてやっていきますねん。
 
ーへぇ〜下書きなしですか
 
藤本   下書きなしですねん。
 
ーひ〜
 
藤本   毎日毎日それやってるわけではないですから、
たまにやると狂いますけど、見とってください。
 
第二章6-1写真
 
ースゴい!すばらしい!
 
藤本   今度は柳にツバメです。
 
第二章6-2写真
 

ーなんの躊躇もなくされるんですね。

 
藤本   でたらめですよ。ハハハハ

こうやってね、最初は毎日毎日線引くのは線引くばっかり、
葉っぱ入れるのは葉っぱばっかり。
そうゆう仕事やったんですね、昔は。
ほいで夏になったら百貨店で6ヶぐらいのセットにして
売れていったもんです。
 
第二章6-3写真
 

ーお中元ですか。

 
藤本   そうそう、そういうもんにいったんやと思いますわ。
化粧箱に6ヶづつ入れてね。
 

ーはいはい。

ーすごいですね。なんでこういうことが出来るんですか。

 
藤本   こういうのは最近流行らないんでしょうか、誰もやれないからね。
 

ーこうやって手作業でされるもんとは思いませんでした。
  もっと機械的に模様をつけるのかと思っていたので、本当に驚きました。

 
藤本   あぁ、コンピュータでやれる仕事もあるんですわ。
誰も人間の手にかからんとでける仕事もあります。
 

ーそうなんですか。

 
藤本   ちゃんとした水道の工事もすればいいんでしょうけど、
私の代で終わると思ったらどうしても横着になってしもうて。
水道の設備もせずに、ひとつの蛇口で全部まかなってます。
本当は一台にひとつ蛇口をつけるのが本当です。
 

ーそうなんですか。

 
藤本   ええ、自分一人で工夫して。
 

ー私なんかにしたらハンガーを使って切り換えされてるっていうのが感動するんですけど。
  こういうのが本当の職人さんだと思うんですよ。

 
第二章6-4写真
 
藤本   ハハハなんでもかんでも利用してるんです。
ハハハ
 
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