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第二章#4タイトル
 
第二章4-1写真
 
藤本   荒刷り言うて。
ダイヤホイルの一番怖いのはですね、
水をできるだけかけたげやんと目詰まり起こして切れなくなるんです。
回転が普通のものと違って高速回転なんです。
 
ー音が変わりましたね。  ※すじを付ける。
 
藤本   こうやったら赤のマジックの線無くなりますやろ
 
ーはい。
 
第二章4-2写真
 
藤本   せやから細くスジ付けとかないけませんのです。
荒ずり深く切り込んだ後「石かけ」といって、
グラインダーで切子の形を整えます。
あとは向こうで磨きます。

クレンザーより細かいぐらいの房州粉いう磨き砂ですわ。
これ普通は、練ったやつをパッパッてかけながらするんですけど、

わたし、めんどいからドロドロのやつを浸して使ってるんです。

昔はたいてい一辺だけしか通らないんですねんけど、
私は光ってこそ値打ちがあると思うのでね、
二度も三度も回したげるんです。
特に直線は良いねんですけど、
カーブのやつは石の段々が入ってますねんね。
どうしても仕方ないんですね。

いっぺんに洗たらすぐに真っ白になるからね。
何度も水桶を通して洗います。
これはまだ出来上がりではないんですけどもね。
切子の親骨が出来上がりました。
 
第二章4-4写真
 
ーあぁキレイ!すごくキレイ!
 
藤本   また磨きますとキレイになりますねん。
私ら、坊さんの時にくらべたら、今は何もかも楽になりました。
 
ー便利ですか
 
藤本   今は仕事台も変速機やインバーターのモートルも出来て便利です。
 
ーあぁそうなんですか。
 
藤本   一台の台で、何も動かすことも無く。
ワタシら習った時分は、モートルから一ヶ所天井に
シャフトが回っていてそのプーリーが平ベルトで取付け
グラインダーのプーリーへ。

小さい石のときは回転早くせんなんさかい、小さいプーリーを付け 
木車のプーリーをみな付けて。
これは磨きの板(バン)ですねんけど、桐の木で磨く板です。
小さくなった物をプーリー替わりに使っていた物です。
 
第二章4-5写真
 
ーその度ごとにひとつひとつ換えて…
 
藤本   そうそう。
今はこうやって無段変速機あるさかい
ひとつのプーリーで回転も変えられますねん。
 
第二章4-6写真
 
藤本   便利になりました。
私はね、白内障の手術していただいたお陰で、
ものが二重に見えてたやつがひとつに見えるようになってくれました。
 

ー今はものすごく見えるんですか。

 
藤本   ええ、1.2、1.2です。
 

ーすごく見えるんですね。

 
藤本   そうですねん。眼鏡必要でないさかいに、
ついつい外してどこ置いたか分からんようになってしまいますねん。
ガラスは水が無かったら減ってくれませんのでね。
 
第二章4-7写真
 
ーそうなんですか。
 
藤本   オカシイくらいに水が無いと減ってくれませんねん。
 
※削り始める
 
第二章4-8写真
 
藤本   二段目の線を入れます。
二重の横線は一本線の感覚だけ覚えてますから、
それと同じ分回したらエエのでね。
一本線より、横にもう一本線を入れてあげることで、
磨いてる線が引き立ってくれます。

これは磨きませんけどね横の線は。白くなりますからね。
光ってるか、光ってないかだけの強弱しか付けられません。
 
ーおぉ〜キレイ!これは目分量ですよね。
 
藤本   そうです、目分量です。
 
ースゴい!
 
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