フォーマット1mouretsu.netホームへフォーマット2
Vol.4表紙へはじめに頁へ第一章ペーージへ第二章頁へ第三章頁へ取材を終えて頁へ作品の購入頁へフォーマット3
第二章#3タイトル
 
 
藤本   昔はベニガラで印をつけました。
マジックで書いた線でも、
荒ずりの時ダイヤホイルの強い水をかけますと、やはり消えます。
せやから、このマジックで書いたところに、
先に細くこう一応線入れますねん。
 
第二章3-1写真
 
藤本   こっちのでやろか。ちょっと取り替え。
グラインダーが大きいとカーブに段がつきます。
小さいグラインダーに取り替えます。
 
第二章3-2写真
 
ー台が外れるんですか。
 
藤本   そうそう
ガンガンガンガン
樫の木ですねんけどね。こんな重たい石でもそれでもちますねんで。
 
第二章3-3写真
 
藤本   これがね、ダイヤホイル言うてね、ダイヤの粉が入ってるんですね。
1㎜か2㎜、ほん上に被ってるだけですわ。
あと鉄板ですわ。
ここちょっとキラキラ反射してるのが、ダイヤの粒入ってるんですわ。
 
ーほぉ〜
 
藤本   これがでけたために我々、仕事がほんに楽になったんですわ。
 
ーそれはダイヤが削ってくれる。
 
藤本   そうです。硬いからね。
キレイな仕事がでけるんですわ。
それまではこの鉄板の上を金剛砂(こんごうしゃ)と水を流しながら…
 
ーコンゴウシャというのは…
 
藤本   金剛砂言うのは
これ、120番の金剛砂ですわ。
 
第二章3-4写真
 
ーコンゴウシャというのは砂ですか。
 
藤本   硬い砂です。
 
ーあぁ〜それで摩耗させるんですか。
 
藤本   そう、摩耗させて、水と一緒に流して前にジョウゴ付けてね。
流しながら減らしたんですわ。
せやないとグラインダーだけではなかなか減りませんねん。
120番ですから、まだ細かいですけどね。
 
ーあぁ120番っていうのは…
 
藤本   粒度ですわ。
 
ーあぁ
 
藤本   荒いヤツやったら60番とか、80番とかで最初は粗刷りやって、
120番とかであとキレイにやって。
 
ーサンドペーパーみたいな…
 
藤本   はい、サンドペーパーと同じ目ですわ。

こんなんね昔、今はダイヤホイールで一発でいけるけど、
昔は金剛砂でシャーッと減らしてね…

回っている鉄板の上にジョーゴを付けて、金剛砂を水で流して
「砂付け」言いますが、
最初の見習いか、これを家内に手伝ってもらって仕事しました。
鉄板も切子に合わせてバイトで皆自分で削って山を合わせました。
 
藤本   カット辞めた人が亡くなったんですよ、急にね。
あと、奥さんが仕上げたげてくれ言うて、頂いたもんですよ、
ここにあるのはね。
これはワタシした仕事じゃないんですけど、分かりやすいからね。
 
第二章3-5写真
 
藤本   これが荒刷り。
おそらくね、口かけたか問題があってねこういうことしたと思うわ。
欠けたために、また泡を取るために、
こういう深いカットをしたんやと思います。
 
第二章3-6写真
 
ーそういうことなんですか!
 
藤本   今まで売れてる切子ではないんですわ。
不良品として申請しますけど、あまりにも勿体ないから
 
ーあぁそうなんですか。本来はもっと丸い切り込みの無いものだったんですね。
 
藤本   そうそう、例えば私の作品として出させてもらってるものでも、
元は何かのキズモンやったやつとか、

ウチの場合、新しい商品作るときに見本を作りますねんけど、
その時見本品を作るベースのものを6ヶとか
多めに持ってきてくれはるんですね。
見本は少しは納めますけど後残った分にね。
得意先は倒産して返しようが無く、
今回の作品展に切子入れて出させてもらってるんですわ。
切子入れて出させてもらってるんですわ。
ハハハハ
 
ーいやぁ〜、残りもんを再利用して
  あんなキレイな切子になってるなんて驚きですねぇ〜
 
まえの頁へこの頁のトップへつぎの頁へ