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第一章#3タイトル
 
 
藤本   その後からも大阪にはカメイガラスって大きな問屋があったんです。
そこから、ワタシ、サンドブラスト使えるもんやさかい、
マーク入れの仕事をようけさせてもらいましたわ。
 
ーそれは何年ぐらい?
 
藤本   それはね、平成10年末にカメイガラスが倒産していますから…。
平成に入ってからはほとんど…。

昭和の時代はまだ切り子の仕事もあったんです。
平成になってからはもうほとんどサンドブラストとか、
工場で吹いたシェードに金剛砂を吹き付けて
スリガラスのように白くする仕事です。

ああゆう丸々白くする仕事とかね…。
せいぜいここんとこだけ残してあと白くせいとかいう仕事が
主力になって。下請けとしてね。

カメイガラスさんが潰れる前に
同業者半分ぐらいは、みんなやめてもろとったはずです。
コンピュータ使こてやるやつやさかいに、
相当ロットが固まらんことには採算合わんですからね。

カメイさんがバカラから仕入れとったやつなんか、
相当難しいことまで自動で全部やって。
 
藤本   このグラスはね、人間の手なにも触ってませんねんで。
 
第二章7-1写真
 
ーえぇ〜!いっこもですか!
 
藤本   オール機械です。
 

ーえ〜。

 
藤本   これはフランスのバカラかなんかですわ。
企画したんわ日本のカメイガラスさんですけど。
オール機械で、磨くのも薬品使ってるんです。
 

ーまったくの機械ですか。

 
藤本   オートメーションですわ。
そのかわり、機械に組み込まんならんから、
何万個って作ってるはずですわ。
 

ーあ、大量に作らないといけないんですね。

 
藤本   そうです。
 
藤本   磨くのも薬品つけるだけで、クリスタルガラスはツヤが出ますねん。
一皮、皮剥いてしまいよりますねん。溶けて。

相当キツい薬品使いますねん。
せやから私らが見たら薬品か手で磨いてるかすぐわかりますねん。

手で磨くやつは、どうしてもどっかに磨きが薄いところが
あったり、切子の角が立っております。

Vカットは、これと同じような山にフエルトの山を合わせて
房州粉(バフ研磨やプラスチック研磨の粗用研磨材)言うて
クレンザーよりか細かい、歯磨き粉よりか粗いというような
磨き砂がありますねん。

それを着けながら擦るんですよね。
その擦った後、セリウム…。
私ら昔はチタンやったけど今はセリウム言うて…
あのつや出しのものすごく粒子の細かいのがありますねん。
それをラシャのバフにつけて…つや出ししますねん。
硝子吹いて出てきたよりかキレイなもんになりますねん。
皮剥けてね。
 
第一章3-1写真
 
藤本   この一本の線をするのに、道路工事とかでコンクリートなんかを
水しゃぁ〜っとかけながら切って行く、
ダイヤホイール言うのんといっしょなんですわ。

細かいダイヤをまぶしたダイヤホイールで荒刷り。

深く彫り込みますねん。
その後普通のグラインダー120番から300番ぐらいまで使いますわ。

グラインダーで型を整え、その後磨いて、
その後バフをかけるさかいに、
一つのところを最低4回通ってます。

だからね、高いんですよ。ハハハ
 
ーでもここに展示されているものを見ても高く無いですよね。
 
藤本   ハハハ

ガラスのカットの場合は型モンいうてね、陶器なんかと一緒で。
吹くときの型の中にすでに型ついてますねん。
そういうのんは角がないんですわ。
 
ー角がない。
 
藤本   どうしても丸くなるんですわ。
これは私らが見たら一目で型モンやなって分かってしまう。
 
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