ホームへ作者紹介ページへ 縁起ものがたりタイトル内容


第十二回
不変の為に、変わり続ける。
012
写真をクリックすると別ウィンドウで大きく表示されます。

一刀彫の狛犬【手向山八幡宮/奈良県奈良市】
 手向山八幡宮(たむけやまはちまんぐう)は、奈良市街東部の若草山の手前、東大寺を見守るように鎮座する。創建以来、東大寺に属しその鎮守社とされてきたが、明治の神仏分離により独立し現在に至る。
 境内のアチコチには狛犬があり、屋内には運慶作といわれている市文化財指定の「神殿狛犬」もある。口を閉じ、頭に角(つの)があるのが狛犬だが、口を開けている相方は、実は獅子なのだという。有角の狛犬と無角の獅子とが一対となり「狛犬」と呼ばれるので、ややこしい。また狛犬とは高麗犬の意味で、邪気を祓うといわれ、仏教では仏像の前に2頭の獅子を置いていたことがあり、狛犬の形式はそれに因んでいる。仏教はインドに始まり、シルクロードを通り中国、朝鮮半島を経て、仏像とともに日本に入って来た。今ある神社の特長として、鳥居と並んで思い浮かぶ狛犬だが、実はシルクロードの突き当たりで仏教も陰陽道もなにもかも飲み込んで出来上がったものだ。それが変わり続けるから、変わらなく続く日本の風景なのである。
012_1012_2012_3
写真をクリックすると別ウィンドウで大きく表示されます。

no.011no.011へ