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第七回
 四つ目の鬼は、良い鬼だ。
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方相氏の厄除土鈴(ほうそうしのやくよけどれい)【吉田神社/京都市、左京区】
 吉田神社は平安京の東北、吉田山の麓にある。この吉田山は高さ105.12m、山頂には三角点まであり、東を眺めると大文字山がはっきりと見える。その末社「斎場所大元宮」は八角形の本殿で、変わった形をしているが重要文化財に指定されている。全国の神々、天神地祇八百万神を祀っているので、こちらに参拝すると全国の神社に詣でたものと同じ効験があるという。そこで授与された土鈴の方相氏(ほうそうし)という鬼。どうやら、ただの鬼ではないらしい。
 「節分」は季節の変わり目、そこには邪気が生じる。それを追い払うために、金色の目を4つ持った方相氏が、疫鬼を祓う「追儺式」が宮中では行われていた。やがて、邪気(鬼)を追う側であった方相氏が、逆に鬼として追われるようになったという。つまり方相氏は葬送儀礼にも深く関わったので、穢れとして追われる側に変化させたという説である。結局、良い事をしていても鬼は鬼なのか?それとも、ただ身を守りたい危機意識のエゴなのか?それは寓話のようであり、形を変えた現在の問題のようでもある。

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