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第一回
「西行も牛もおやまも何もかも土に化けたる伏見街道」
一休禅師

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伏見人形(ふしみにんぎょう)牛乗り西行【伏見稲荷大社/京都市、伏見区】
 全国に30,000社あるといわれる「お稲荷さん」の総本宮はここ伏見稲荷大社。稲荷信仰の原点は、奈良時代の711年に御祭神が鎮座された稲荷山だという。そのお山にはびっくりする量の「お塚」が重なり、人々の願いの強さに、巡ってみるとクラクラする。そして稲荷山の土には霊験があるとされ、乞うて持ち帰る風習があった。また落語「三十石夢の通い路」では、伏見人形は稲荷山の土で焼き、全国どこへ持っていって割れても、土くれに返ったら、その土は稲荷山に戻るという言い伝えがある。当時の伏見街道沿いには約60軒もの窯元が軒を連ね、賑わった様子を落語では語っているが、現在では、当時の型を使い製造している窯元は「丹嘉」のみである。
 伏見人形は神社の授与品ではないが、参道で売っている最も古い郷土玩具だ。七福神や干支の動物、教訓、故事にちなんだもの等々、そのモチーフは、玩具ではあるが文化や風習の記憶装置だ。おおらかだが、他県の土人形にはない上品さを合わせ持っている。
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